B型思考の食と健康ラボ ーときどき脱線します。ー

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甘いけど身体にいいの?ドライフルーツの健康効果を論文から深掘り

 

ちょっと一息つきたいときに、ドライフルーツをつまんだり、紅茶にぽとんと入れて甘みを足したり。
そんなふうに楽しんでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ちなみに私はお酒に弱いので、ハイボールをちびちび飲みながらドライフルーツをつまむのが定番です。
ちょっとしたごほうび感があって、気持ちが緩みます。

ただ、ふと気になることもありますよね。
「これってすごく甘いけど、身体にいいの?」「食べすぎたら太る?」
でも逆に、知られていないメリットがあるかもしれません。

今回は、そんなドライフルーツの栄養や健康効果を、論文や公的データをもとにやさしく解説してみました。
食べ方のポイントや注意点もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

目次


ドライフルーツの栄養とは?

ドライフルーツとは、果物を乾燥させて水分を抜いた保存食のこと。
水分が抜けた分、ビタミンやミネラル、食物繊維などがぎゅっと凝縮されています。
たとえばプルーンは鉄分が豊富ですし、レーズンにはカリウムポリフェノールが含まれています。

ただし、乾燥によって失われやすい栄養素(ビタミンCなど)もあるため、
「フレッシュな果物とはちょっと違う栄養バランス」になる点は押さえておくとよいでしょう。

甘いけど身体にいいの?

ドライフルーツは甘みが強いため、「糖質が多そう」「血糖値が心配」と思う方も多いはず。
たしかに糖質は多めですが、果糖・ブドウ糖に加えて、食物繊維も豊富なため、
血糖値の上昇は意外と緩やかです(低〜中GIのものが多い)。

ポイント:精製された砂糖と違って、果物由来の自然な糖分にはポリフェノールやミネラルが含まれており、
栄養的な価値もあわせて考えると、ただの“糖質”とは少し違った存在です。

腸内環境にうれしい効果

ドライフルーツは水溶性・不溶性両方の食物繊維が含まれる食品
これにより、便通を促したり、腸内細菌のバランスを整える働きがあるとされています。

特にプルーンは古くから「おなかに良い」とされてきましたが、
実際に1日50g程度のプルーン摂取で便通が改善したという研究報告もあります。

骨の健康やアンチエイジングにも注目

最近の研究では、ドライフルーツに含まれるポリフェノールやミネラル類が、
骨の健康や酸化ストレスの軽減に役立つ可能性があると注目されています。

特にプルーンに関しては、閉経後女性で骨密度の維持に効果が見られたという報告も。
また、抗酸化作用のある成分が肌や老化対策にもつながる可能性があると考えられています。

ちょうどいい量と選び方のヒント

ドライフルーツは「身体にいいから」といって大量に食べると、カロリー・糖質過多になることも。
1日の目安は30〜50g程度にとどめておくのが安心です。

また、選ぶときは以下のポイントも意識してみてください。

  • 砂糖・油が添加されていない「無添加」タイプを選ぶ
  • 漂白剤や保存料が少ないものを選ぶ
  • ヨーグルトやナッツ、チーズと組み合わせて食べるのもおすすめ

まとめ

ドライフルーツは、たしかに甘い食べものですが、単なる“おやつ”とは少し違う存在です。
自然な甘みの中に、腸や骨、アンチエイジングをサポートする栄養が詰まっています。

ほどほどの量を意識しながら、日々のちょっとしたお楽しみに取り入れてみてはいかがでしょうか。


参考文献

  • USDA National Nutrient Database for Standard Reference(米国農務省)
    └ ドライフルーツの栄養成分(糖質・食物繊維・ミネラル)の基本情報
  • Stacewicz-Sapuntzakis M. et al. (2001), "Prunes and Bone Health: A Review."
    └ プルーン摂取と骨密度の維持に関するレビュー
  • Lever E. et al. (2014), "Prunes for the treatment of chronic constipation: a randomized controlled trial."
    └ プルーンの便通改善効果を示したランダム化比較試験(RCT)
  • Alasalvar C. et al. (2013), "Dry fruits: bioactives, health benefits and disease risk reduction."
    └ ドライフルーツ全般の抗酸化作用と疾患予防に関するまとめレビュー